印刷 よもやま話

封筒のこと

封筒について

大澤印刷では訪問での営業を基本スタイルとしておりますが、今回は、ほとんどの印刷会社でも受注されているであろう封筒についてお話ししてみたいと思います。

 

封筒の歴史

封筒は16世紀から17世紀のヨーロッパで使われ始め、その後一般的になったのは、1840年のイギリスの郵便制度改革がきっかけだと考えられています。

日本でも同じ頃の江戸時代より「手紙を紙で包む」という習慣があり、それが封筒の始めだと言われています。

 

現代の封筒事情

突然ですが、封筒と言うと皆様はどんなモノを想像されますか?

恐らくいわゆる「茶封筒」ではないでしょうか。

しかし、技術が成熟した今では様々な封筒が存在します。まずサイズは日本工業規格(JIS)が定めている規格が18種類もあります。さらにお客様がご要望される独自サイズでも製造することが可能です。さらにさらに、それら封筒の中身の一部が見える窓をつけたり(もちろん窓のサイズも自由!)、封緘時の手間を省く為の糊や両面テープをフタにをつけたりすることもできます。

そして素材も様々なものがあります。前述の「茶封筒」はクラフトという紙ですが、その他にも色ついた紙、中の封入物が透け難い紙、透明なビニール素材など。

通販会社などをご利用されたりする際、選ぶのに困ってしまうほどです。

 

実際の印刷は?

封筒の印刷方法には大きく分けて二つあると考えています。

ひとつは封筒メーカーで販売している既製品に印刷する方法です。

この方法のメリットは比較的安価で製造できることと、納期が速いことでしょうか。

サイズ・素材も豊富に揃っていますし、企業様の場合コストを抑えるために印刷色も単色・2色印刷がほとんどで、いわゆる社用封筒としてはこの印刷方法で十分ご満足いただけるのではないでしょうか。

 

そしてもう一つは、大きな1枚の紙に先に印刷し、それを封筒の形に加工する方法です。大澤印刷では別注封筒と呼んでいますが、とにかく好きな封筒を作ることができる!と言っても過言ではありません。

別注封筒で一番多いのはやはり、既製品ではできないフルカラーで印刷した封筒を作りたい場合です。少し前から一部の家庭用インクジェットプリンターでも可能になりましたが、「フチなし印刷」も可能になります。

次にカラー印刷と同じくらい多いのは、中身に合わせたサイズの封筒が欲しい、というような場合です。例えば宛名を印字した手紙を封入したい場合、既製品の窓封筒では見せたくない箇所まで見えてしまうというような場合です。こういう場合、一度封入物をお預かりし、それに合わせた封筒サンプルを制作しお客様にご確認いただいてから印刷に進めます。

「売れればいい」ではなく「お客様に喜んでいだだいてこそ次回の受注につながる」との思いで、大澤印刷はこの大阪の地で100年営業を続けてまいりました。大澤印刷はこのように訪問での対面営業を基本としておりますので、お客様のご要望を直接お伺いし、最適な形状・素材などをご提案させていただけるはずです。100年のノウハウを是非ご利用いただければと思います。