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名刺について
■名刺の役割とは?
名刺はビジネスパーソンにとって欠かすことのできない営業ツールの一つです。
その役割は大きく分けて次の3つ。
- 自己紹介ツール
名刺交換はビジネスシーンの入り口。初めての対面時に当たり前のように行われている名刺交換も、その時間を通して顔と名前を覚えてもらうという大切な目的があります。
- PRツール
名刺は自分自身をPRするツールであり、会社や自社製品・サービスなどもPRできるツールでもあります。会社や名前だけでなく、自社製品やサービスなどの紹介も記載することで、人・会社・自社製品・サービスなどの情報を知ってもらうことができます。
名刺交換の場では必ず受け取ってもらえる小さな広告として、大いに活用しましょう。
- コミュニケーションツール
名刺交換の場では、名刺に記載されているお互いの情報を知り、話題を見つけて会話を広げることもできます。 関係性の構築に欠かせないコミュニケーションのきっかけ作りともなりえる大切なツールでもあるのです。
■名刺のサイズや向きに決まりはある?ない?
現在、日本で一番多く使われている名刺のサイズはヨコ91mm×タテ55mm(名刺4号)です。
名刺のサイズに決まりはありません!
好きなサイズで作成することができますし、向きも自由です。
もしもオリジナルのサイズで作成する場合には、大きすぎてお渡しした相手の名刺入れに収まらなかったり、小さすぎて文字が読みにくかったりということが無いように気を付けましょう。
※こんなサイズも使われています
- 名刺3号(49mm×85mm)
4号から天地左右各3mmずつ小さくしたサイズです。
女性のように手の小さい方にも扱いやすい小ぶりなサイズということから「女性名刺」と呼ばれることもあります。
小ぶりでかわいらしい印象の仕上がりになるため女性に人気のサイズと言われていますが、
- 欧米サイズ(51mm×89mm)
欧米で一般的に使われている名刺のサイズです。
海外では日本ほど名刺文化が盛んではないので、見かける機会は少ないかもしれませんが、日本でも外資系企業などで使われることがあります。
※欧米サイズが使われているのは主にアメリカやカナダです。ヨーロッパなどではサイズが異なりますので、海外企業の名刺作成の際には必ずサイズを確認しましょう。
- 名刺5号(61mm×100mm)/名刺6号(70mm×116mm)/名刺7号(76mm×121mm)
あまり見かけることはありませんが、一般的な名刺よりも大きいサイズです。
面積が大きい分いろいろな情報を載せることができる反面、お渡しする相手にとっては名刺入れに入らず管理に困ってしまう可能性もあります。
■名刺の紙選びについて
普段あまり名刺の用紙に意識が向くことは少ないかもしれませんが、用紙の種類や色、風合いも仕上がりの印象を大きく左右する要素です。
コスト重視、インパクト重視など、理想のイメージに合わせて用紙を選んでみてください。
※よく使われる用紙の種類と厚さはコレ
- 厚さはそれぞれ 180kg か 220kg がおすすめです。
180kgは郵便はがきとほぼ同じくらいの厚さです。
よりしっかりさせたい場合は220kgを選ぶと良いですが、名刺入れの中でかさばってしまうというデメリットがあります。
- コート紙・アート紙
表面に艶加工がされた用紙です。表面の光沢によって写真やイラストなどが鮮やかに見えるので、顔写真入りの名刺の場合におすすめの用紙です。
コート紙よりもさらにランクの高い用紙をアート紙といい、コート紙と比べより多くの塗料が表面に塗工されているのでキレイに発色します。
- マットコート紙・マットアート紙
表面に艶消し加工がされた半光沢紙です。
コート紙に比べると発色は劣りますが、表面のマットな質感が落ち着いた高級感のある印象を与えてくれる用紙です。
ある程度であればペンなどでの書き込みも可能です。
- マットコート紙よりもさらにランクの高い用紙をマットアート紙といいます。マットアート紙は、マットコート紙と比べより多くの塗料が表面に塗工されており、紙面の光沢は抑えつつ印刷面はキレイに発色します。
- 上質紙・ケント紙
用紙の原料となる化学パルプ100%で作られており、表面に塗料が塗工されていない非塗工紙です。
光沢はなく、表面は少し凹凸のあるザラっとした手触りで筆記性に優れています。
インクの発色は先述の用紙に比べると劣りますが、表面の風合いがナチュラルなデザインによく合う用紙です。
写真やイラストがあまり含まれないデザインの名刺におすすめです。
※「他社と違う用紙で差別化を図りたい」
「せっかく作るならオリジナリティも出してみよう」
「完成のイメージをもっと理想に近づけたい」
など、多少費用がかかっても一歩踏み込んで用紙にこだわった名刺を作りたいという方へはファンシーペーパーがおすすめです。
表面の光沢、凹凸加工、模様など、メーカーによって異なる多種多様な用紙があり、種類の豊富さがファンシーペーパーの魅力です。
こちらにおすすめのファンシーペーパーをご紹介しています。
■用紙で環境保護、SDGsへの取り組みの姿勢を伝えましょう!
近年では企業でも環境保護への取り組みが求められる時代になってきました。
その一環として、環境に配慮した用紙を名刺に使用する企業も増えてきています。
環境に配慮した用紙を使って、サステナブルな取り組みへの姿勢をアピールしてみませんか?
- FSC認証紙とは、FSC(Forest Stewardship Council〈森林管理協議会〉)が定めた規則に則って管理された森林から生産された木材を使った用紙のことです。適切に管理された森林の木材を使うことで、乱伐や違法伐採を防ぐことができ、森林保護につながります。
FSC認証マークを記載することでより分かりやすくアピールすることができます。
- LIMEXは、石灰石を主原料として作られた紙・プラスチックの代替品となる次世代素材です。
石灰石は埋蔵量が豊富、かつ高効率でリサイクルも可能なため、枯渇リスクが非常に少ない資源です。日本でも100%自給自足できる資源といわれています。
また、用紙とは製造方法が異なり、水を使う必要がほとんどないので、水資源の保護にもつながります。
例えば、名刺1箱(100枚)で約10Lの水資源を削減することが可能です。
■これだけは必ず載せましょう!名刺に記載すべき必須事項
- 名前
一番大切な情報です。一番大きなサイズで記載しましょう。
珍しい名前や読みにくい名前にはふりがなをふるか、ローマ字表記を記載しておくと親切です。
②会社名・法人名
(株)は株式会社、(有)は有限会社など、会社名は略さずに必ず正式名称をきちんと記載しましょう。
相手に信頼感・安心感を与え、信頼関係の構築につなげるための非常に大切な要素です。
また、会社のロゴを入れておくと、一目でその会社と分かりやすくなります。
- 所属部署名
部署名が複数ある会社の場合には、部署名・課名・チーム名など、詳細に記載しましょう。
電話をいただく際にも取り次ぎをスムーズにすることができます。
- 役職・肩書き
役職や肩書きがある場合には、必ず記載するようにしましょう。
その人のビジネスにおける決定権の有無や立場を分かりやすくするためです。
横書きの場合は名前の左上に、縦書きの場合には名前の右上に名前よりも少し小さく記載します。
- 住所
郵便物などを送っていただく際にも参照されることが多々あります。
郵便番号、都道府県名、ビル名まで省略せずにきちんと記載しましょう。
事業所などがある場合には、本社と勤め先の事業所どちらも記載しましょう。
- 電話番号・FAX番号
基本は会社の代表番号を記載します。
その他部署ごとの電話番号や、会社から支給されている携帯電話がある場合にはその番号も記載しましょう。
内線がある場合は記載しておくと親切です。
- メールアドレス
ご自身に届くメールアドレスを記載します。
O(オー)と0(ゼロ)、l(エル)と1(いち)など、入力時の見間違いを防ぐため、英字と数字の違いが分かりやすいフォントを選びましょう。
- 自社サイトのURLやQRコード・SNSアカウント
Webサイト・SNSにアクセスしてもらえれば、名刺に載せきれなかった事業内容、商品の詳細などもアピールできる機会になります。
自社のサービスを知ってもらうチャンス作りのためにも記載しておきましょう。
QRコードを記載しておけば、URLを入力する手間が軽減され、よりアクセスしてもらいやすくなります。
- 営業時間・定休日
店舗の場合には営業時間と定休日なども記載しておくと親切です。
営業時間外で電話が繋がらずにビジネスチャンスを逃してしまった、という事態を防ぐことにも繋がります。
- 会社の経営理念・キャチコピーなど
会社を端的に言い表すキャッチコピーや経営理念は興味を持ち、覚えてもらうきっかけにもなりえます。
- 認証ロゴ・認定マークなど
会社として認証されている資格や、個人で取得している資格などの認証ロゴやマークはアピールポイントの一つにもなります。
また、先述のFSC認証ロゴを記載すればSDGsに取り組む姿勢をアピールできます。
- 顔写真や似顔絵
ビジネスの最初のステップにおいてはまず“顔と名前を覚えてもらうこと”がとても大切です。
初対面の名刺交換で覚えてもらえるのが理想ですが、人数が多かったり短時間だったりした場合には、なかなか全員覚えるのが難しいこともありますよね。
顔写真や似顔絵などを載せておくと印象に残りやすく、後から見返して思い出してもらえるという効果も期待できます。
- 自己PR
一個人として興味や親近感を持っていただくことが会話のきっかけとなり、お客様との関係性構築の一歩にもなりえます。
- 自社商品やサービスの紹介
自社商品やサービスを記載することで、どんなものを扱っている会社かぱっと見で分かりやすくなります。
その場で興味を持ってもらえればPRのチャンスにもなり、ビジネスにつながるかもしれません。
まとめ.ルールやマナーに+オリジナリティで埋もれない名刺を。
ビジネスシーンにおいて名刺交換の場面は数えきれないほどあります。
たくさんのいただいた名刺も机の中で眠りがち…。
ですがそれはお渡しした相手にとっても同じことかもしれません。
だから名刺は、名刺交換の短い時間で、伝えたい情報をどれだけ伝えられるかが重要なポイントになります。
まずはしっかりと基本を押さえたうえで、用紙やコンテンツ、デザインでオリジナリティをプラスしていきましょう。
名刺そのものだけでなく、名刺交換の場自体も印象的な時間になるような名刺。そんな名刺作りにぜひ挑戦してみてください。
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